中国北京の壁のないトイレ
请问洗手间在哪里?
你好!请问洗手间在哪里?
从这里直走,然后右拐。
好的,谢谢!
不客气。
中国北京のトイレ事情
僕が北京で生活していたのは、2008年の北京オリンピック前までの4年間だ。
当時は、北京オリンピックを機に一気に先進国の仲間入りをするぞ!というような雰囲気に満ち溢れて、至るところで工事をしていた。
トイレもその1つ。
トイレのドアを閉めない中国人
最初に中国に行って、レストランに連れて行ってもらったとき、トイレに立った。
ある程度しっかりしたレストランだったから、噂に聞いていたほどトイレは酷くはないなと思った。
でも、大のところには、ドアを閉めずに、踏ん張っている男性の姿が飛び込んできた。
カルチャーショック!
小用を足しながら、後ろで「ふーん!」と声を出しながらブリブリという音が聞こえる。
とんでもない国に来たなぁと感じてしまった・・・。
胡同ではトイレは共用
北京の中心部にあり古い町並みの胡同では、トイレは共用だった。
家にはトイレがない家が多く、公衆トイレで用を足す。
寒い冬には、外に出るのがおっくうだから、家の中の壺に用を足し、朝になってトイレに捨てに来る人もいた。
やはり日本人だから最初は慣れなかった。
「ふーん!」と踏ん張る声だったり、排泄音だったり、おならの音など全く気にしない。
男性トイレの壁1枚隔てて女性用のトイレがあるから、女性のセクシーボイスみたいな踏ん張る声も聞こえてきた。
が、慣れというのは怖いもので、しばらくすると当たり前になってきた。
むしろ、「トイレは自然なことなのに、なぜ隠す必要があるのかな?」という気分にもなってきた。
トイレが社交場になるし、バケツで水をまきモップで拭くだけで掃除も楽だ。
女性と隣になっちゃった!
深夜、いつものごとくお腹を壊して、公衆トイレに駆け込んだ。
さすがに深夜だけに誰もいなかったが、途中で1人入ってきて隣に座った。
あれ? 何か座高高い人だな・・・?
と、チラ見してみると・・・。
女性やった。
お尻の肉付きがいいから、座高が高く感じただけ。
ものすごく恥ずかしくなって、彼女とは反対を観ながら隣で用を足した。
相手も途中で気付いたのか、お互いに気まずい。
何も言わずに、トイレから逃げるようにして家に帰った。
毎日使っているトイレだから、僕が間違っているのではなく、彼女のミス!
なかなか出来ない経験をしてしまった(笑)